珠洲市見附島付近に建設された仮設住宅は約90戸の2階建てで、効率的かつ短期間で施工
するためDLT材(接着剤を使わずに木製の棒で結合したもの)が用いられました。
内部は入居者が安心して暮らせるようにと、木の温もりを生かした仕上げとなっています。2年を過ぎたら原則撤去される一般的な仮設住宅とは異なり、仮設期間終了後も恒久的に住み続けられる仕様のため、復興への新たな一歩として期待されています。
坂氏は2011年の東日本大震災後も宮城県女川町に仮設住宅を設計するなど、災害と向き合ってきた世界的建築家です。珠洲市とも関わりが深く、昨年開催された奥能登国際芸術祭2023に合わせ大谷町に開業した「潮騒レストラン」を手がけました。
このようなプロジェクトに関われたことを建団連会員一同誇りに思います。また、今後も石川県建団連では能登半島地震復興のため尽力して参ります。